概要・経緯

 

【外来の概要】

むくみケア・リンパ浮腫ケア・フットケア室は、2009年12月01日開設、2010年01月01日外来開始に至りました。

当外来の最も重要な役割は、静脈系・リンパ管系の還流障害に対する、適切な圧迫療法の継続管理です。
患者さんが生活する場所(自宅、施設等)で、圧迫療法を安全に効果的に継続できるように、圧迫療法の選定と実施、着脱などの取扱い管理方法の指導、禁忌症の確認、合併症予防、不快や苦痛の対処方法、療養費申請説明と装着指示書作成などに対応しております。 

また、圧迫療法を安全に継続するために、末梢動脈疾患と足病変の知識と評価やフットケアも必要となり、同時に対処とご指導しています。

 

圧迫療法を外来通院で対応することの大切さや根拠の認識周知、および圧迫療法の注意喚起と安全かつ効果的な適正使用の推進・啓発を目的・目標の一つとして取り組んでおります。

 

■2023年1月現在、脈管看護(静脈・動脈・リンパ管系看護)に取り組みはじめて18年が経ちました。

  東名厚木病院において ケア外来を開始してから13年経過し、

  約777名の患者さんに受診していただきました。

  ひと月あたりの外来延べ患者数40~60名ほど対応しております。

  弾性着衣(治療用の弾性ストッキング・スリーブ等)については、ひと月30~50着程度 取り扱っています。

 


【経緯】

 約10年間の病棟勤務を経て、

 2005年01月 リンパ浮腫「複合的理学療法」の受講修了

         血管外科における浮腫に対する保存療法・圧迫療法と、VTE予防(DVT/PE予防)業務に取り組み始める。

                                  *VTE静脈血栓塞栓症 (DVT/PE 深部静脈血栓症/肺血栓塞栓症)

 2006年07月 リンパ浮腫「複合的理学療法」上級認定取得

         日本静脈学会 弾性ストッキング・コンダクター取得(現:弾性ストッキング・圧迫療法コンダクター)

 2007年06月 足病変の重要性を実感し、FSIフスフレーゲ(フットケア)認定取得。

 当初の4年間は、外来運営について模索しながら、複数の病院・診療科にて様々な症例に対する臨床経験を積み、日々鍛錬を重ねる。

 

 2009年06月 東名厚木病院へ入職
 2009年12月 むくみケア・リンパ浮腫ケア・フットケア室 開設
 2010年01月 ケア外来 開始
 2010年04月 院内「VTE予防対策委員会 」発足
 2011年03月 院内「リンパ浮腫患者会」発足

 

 2012年05月 フットケア指導士 取得

 2015年04月 日本下肢救済・足病学会 認定師 取得 (現:日本フットケア・足病医学会認定師)

 

 2023年07月 日本静脈学会 弾性ストッキング・圧迫療法コンダクター養成委員会(協力員)就任

 2023年09月 日本静脈学会 圧迫療法ガイドライン小委員会 就任

 

 



プロフィール

牛山浅美

【所属】

 ・東名厚木病院 看護部 「むくみケア・リンパ浮腫ケア・フットケア」専従担当

 ・日本静脈学会 弾性ストッキング・圧迫療法コンダクター養成委員会

 ・日本静脈学会 圧迫療法ガイドライン小委員会

 

【認定等】

 ・日本静脈学会認定 弾性ストッキング・圧迫療法コンダクター (旧:弾性ストッキング・コンダクター)
 ・MLAJ認定 リンパ浮腫 複合的理学療法・MLD 上級認定

 ・FSI認定 フスフレーガー

 ・日本フットケア・足病医学会 認定師 (旧:日本下肢救済・足病学会 認定師)
 ・日本フットケア・足病医学会認定 フットケア指導士
 ・Loi巻爪補正・シューフィッティング講座修了
 ・健康管理士一般指導員/健康管理能力検定1級  ほか... 省略

 

【担当業務】
 ・むくみケア,リンパ浮腫ケア,フットケア外来 専従担当
 ・院内リンパ浮腫患者会:年2回開催
 ・VTE(DVT/PE)予防の圧迫療法,基本的予防法の関連業務
 ・透析患者の下肢末梢動脈疾患(PAD)リスク評価等の関連業務

 

【所属学会・協会】
 ・日本脈管学会(JCA)
 ・日本静脈学会(JSP)
 ・日本動脈硬化学会(JAS)
 ・肺塞栓症研究会(JaSPER)
 ・日本リンパ学会(JSL)
 ・日本フットケア・足病医学会
   ・旧 日本下肢救済・足病学会(JLSPM)
   ・旧 日本フットケア学会(JSF)
 ・日本創傷治癒学会(JSWH)
 ・日本フットケア技術協会(JAFTA)
 ・日本成人病予防協会(JAPA)
 ・日本看護協会(JNA),神奈川県看護協会